waca-jhiのブログ

《食⇔健康をもっと知ろう》

どうして食品添加物が必要なのか? 《 A seed さんより 》

この項はフェイスブックpageのA seed記事の転載です。フェイスブックをやっていない方も見られますので教えてあげてくださいね。また [+読者になる] を押してくだされば都度に配信されます。


【 どうして食品添加物が必要なのか? 】


改めて どうして食品添加物が必要なのか考えてみました。

大きく分けると 4つ に分かれます。

1 保存性の向上

これが一番大きいでしょう。 輸送中 販売中に 酸化したり腐敗を防ぐ為

例えば 本来なら1~2日しか持たない物を添加物で1週間以上品質を保てるようにしたりする為。

2 色や香料で見た目や食感・風味・味わい等を向上させる為。

例えば 新鮮なら不要でも 流通の過程で新鮮さが無くなってしまう為にそれらを補填する意味で使用する。増粘剤や 化学調味料等も ここに入る。

3 食品中の栄養を補充したり強化する為

 表示されない事も多い この添加物にはビタミン各種やミネラル アミノ酸などがあります。

4 製造や加工の為に 必要な添加物

 豆腐のにがり(塩化マグネシウム 硫酸カルシウム グルコノデルタラクトン)や こんにゃくなどに使われる水酸化カルシウム その他ラーメンの麺に使われる「かん水」等。

この中で 4番は ある程度は仕方ないと思います。

それが無ければ製品として成り立たないからです。

とはいえ 使用する添加物は 法律で許可された範囲で 出来るだけ昔ながらの物を使って欲しい所です。

3に関しては 栄養強化の目的で使用される添加物は、表示が免除されています。ただJAS法に基づく個別の品質表示基準で表示義務のあるものについては、表示が必要。

この辺もいろいろ疑問は有りますが・・・

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いつも大きな問題になるのは 1と2です。

特に1の保存性を重視しなければ 食中毒の恐れが出てきます。

しかしここでも問題になるのは 保存期間です。

一般的に見て 過剰な保存期間ではないでしょうか?

過剰と言うのは それぞれの製品で違うので何とも言えませんが

例えば 薬剤を使って 長期保存するよりも薬剤を使わないで 短期間の保存の方が安心ですよね。
消費者なら後者を選びたいはず。しかし現実は前者が大半を占めます。

なぜか 長く保存できたほうが 

製造する側も 輸送する側も 販売する側も食中毒の心配が無くて安心だからです。

いつもこの部分が添加物容認若しくは推進派の間で 論点のすり替えが行われる所でもあります。

つまり「添加物を使わないと食中毒の恐れが有るのだから必要な物なんだ」っという理屈。

でも消費者は そこまで長期の保存性は望んでいません。というよりも 根本的な 賞味期限等は 知らないのです。

また個人個人では どのような環境でどのくらい品質が持つのか?は 条件が様々なのですから 仕方ないかもしれません。

また いつもメーカーサイドから出てくる言い訳として

「消費者が望んだから こういう風になったんだ」っと言いますが 実際に 望んでいたのでしょうか?

これはちゃんと消費者に対して 

「この薬品を使ったら このくらい持つけど 使わなかったら このくらいしか持たないです」と メーカーが消費者に対して告知や説明をしていたならその言い分も通るでしょう。

しかし現実は そのような事はなく メーカーや販売側の都合で 消費者が望んでいない範囲まで引き伸ばされていると言っても過言ではありません。

これは 2の添加物にも言えるでしょう。

消費者が 見た目を綺麗にして欲しいから着色料を使えと言ったのでしょうか? 食感や風味や味が落ちるから 添加物で何とかして欲しいと言ったのでしょうか?

実際はメーカーが売りたいが為に入れているだけではないでしょうか?

この辺を一度 改めて考える必要があると思います。

私達 消費者は 食品添加物を使わない本来の賞味期限や見た目や食感 風味や味を知りません。

メーカーとして 一度そういう商品を販売してみては どうでしょう?

確かに最初は赤字になるかもしれませんが それなりに価格を設定し その上で赤字にならない範囲で少量製造すれば良いのです。

もしどうしても 不安なら受注販売でも良いと思います。

上記「消費者が望んだのだから・・・」と言うなら是非やって欲しいですし 必要な事だと思います。

実際に そういう商品があれば そちらを買う消費者も確実にいると思いますし 新しい顧客の開拓になるかもしれません。

食品は 本当に奥が深く ひとつひとつ説明していったらキリが無いかもしれませんが それぞれのメーカーで自社の製品の説明をする事は可能ですし 実際にネットを利用して やっているメーカーも有ります。

食品のプロとして 消費者に自社製品の説明をする事を放棄してしまったら 誰が自社製品の説明してくれるのでしょうか?

僕は食品添加物そのものを完全に否定はしません。

しかし 出来るだけ使わない方向で考えています。 使う方向で 考えて行ったら キリが無いからです。

改めて 食品添加物のあり方を

消費者に問う姿勢を持つ良心的な企業さんが少しでも増えてくれることを願って 今日の この文章を書いています。

改めて 消費者の方にも 聞きたいです。

これほどの添加物を あなたは必要としましたか?

少しでも多くのメーカーや消費者の方がこの文章を読み 食品添加物について考えてくれたらと思います。

PS
誤解のないようにいつも書きますが 食品添加物が 即危険だとかそういう事を言っているのではありません。

薬品である以上出来るだけ摂取しない方が理想ですし 実際に使用されたものは美味しくないので出来るだけ使用しない方が理想と考えているだけです。

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a seed プロデューサー 現代自然派調理研究家 Jeff

元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に興味を持ち

現在は静岡県焼津市の会員制レストランで

食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。

https://www.facebook.com/jeffrielau
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