waca-jhiのブログ

《食⇔健康をもっと知ろう》

続・学校給食のお話

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先日、学校給食に輸入物がたくさん!

という投稿をいたしました。

そしてそのなかで、原因の一つとして予算のシビアさを取り上げました。

今回は、その予算について、投稿いたします。

給食費そのものの推移は、1975年より

実は2倍強増えている。

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ただ、学校給食の場合、単純に額面の移り変わりだけでなく、 当時の物価を考慮して考えた場合が良い、とする意見もあります。

私もその一人です。

各家計への負担を考えると、単純な価格変動だけでは比較が難しいのが理由。

私が学生だった頃の時給、

高校生380円。

大学生480円。

ここからでも、当時と今の物価の違いが見て取れます。 

そこで各年の給食費に、それぞれの年の消費者物価指数を考慮した値を反映させたのが、画像のグラフです。

その計算の上で生成したのが次のグラフ。

最古のデータ1975年から直近の2015年に至る変化率も算出し、合わせてグラフにしたそうです。

消費者物価指数を考慮すると給食費は1975年以降むしろ漸減、

1990年前後からようやく上昇しはじめるも、その上昇幅はゆるやかであることが分かります。

1975年からの上昇率は、わずか15%程度でしかない(小学校低学年15%、高学年17%、中学校16%)。

給食の内容まで精査すれば、実質的に値上げなどないも同然といえます。

金額の上でも実質的には400円から600円台(物価指数反映後における比較)。

給食費がいかに「物価の優等生」であるのがうかがいしれます。

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これだけを見ると、そんなにシビアではないのでは?と思う方もいるかと思う。

ただ、ギリギリの予算でやり繰りとなると、どうしても安い輸入品に手が出てしまうのでしょう。

現在のあらゆる商品の底値も、安価な輸入品に助けられているのが現状で、

むしろ国産の食材の物価上昇率は、当時からするとかなりのものなのでは、と思います。

その上、給食費の未納の問題も、学校給食の財政を圧迫しているの一因です。

また、前回の投稿でご紹介した、週刊文春の指摘を受けた地区は、改善したところもあります。 

やはりマスコミの報道の影響力は、大きいです。

これを機に、もっと報道してほしいところです。

現状では、到底食育などとは呼べません。

できてもそれは、健康を犠牲にした反面教師的な教えでしょう。

子ども達の学校に行く楽しみの一つであろう給食。
子どもを、犠牲者にしないでください。

ありがとうございます。

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