食品添加物について、あらためて。その3
【 その2 からの続きです】
日本で年間生産される食品添加物・需用量334,9万万トン・・一人あたり約27,9キロ 異常デス。(食品化学新聞より)
今回あらためて食品添加物の危険性を、食品添加物の世界で有名な安部司様のお言葉を借りながら、提示させていただきます。
「おかあさんのおにぎりよりコンビニのおにぎりのほうがおいしい」
そう口にする子どもも増えていると聞きます。
添加物まみれの食品でつくる「家庭料理」に子どもの舌が慣らされてしまっている為です。
いま、日本の食卓が壊れはじめています。
F.B.pageから転載させていただいています。
食の乱れは食卓の乱れ。食卓の乱れは家庭の乱れ。家庭の乱れは社会の乱れ。社会の乱れは国の乱れ。
いまの食卓は市販のコロッケや出来合いの惣菜を並べるだけがあたりまえになってしまっています。
スパゲティをゆでて、缶詰のミートソースをかけるのも同じ。
もちろん、出来合いの惣菜を出すのもたまには仕方がないでしょう。
ただ、家庭料理の基本は加工度のなるべく低いものを買ってきて、それを調理するということにあるはずです。
安易に加工食品に頼ってしまうことの危険性は、味覚の問題だけではありません。
加工食品は子どもたちに食べ物とは簡単に手に入るものだと思わせてしまうのです。
食べたいときに食べたいものが簡単に手に入る。
これでは食に対する「感謝」の気持ちなど生まれるはずがありません。
添加物を使えばおもしろいようにごまかしがききます。
値段も安く抑えることができ、コンスタントに一定水準のものを楽につくることができる。
しかもきちんと法律にのっとった基準を満たし、違法でもなんでもない。。
しかし、考えてみてください。
そんなふうにして作ったものを自分の年老いた両親に、あるいは初めての子どもの離乳食に自信を持って食べさせることができるでしょうか?
添加物を使うものと使わないもの。
その違いをきちんとわかりやすく説明すればわかってくれる消費者は必ずいるはずです。
無添加でつくるとなると、当然、原材料はいいものを使わざるを得ないし、手間もかかります。
値段は割高になるし、色や形も悪くなるかもしれない。
味も薄くなり、添加物を使わないことによる物足りなさ、不便さが出るでしょう。
しかし、手間ひまをかけてまごころを込めておいしいものをつくっている・・・
そのことをお客様に伝えるようにきちんと説明すれば、心あるお客様にはきっとそれが伝わるはずだと信じて、日々の仕込みをしております。
これが、スローフードなのです。
私たちのまわりには本当に多くの食べ物が氾濫しています。
売り場は迷うほどに多種多様の食品が並び、栄養成分を強調した情報もあふれています。
節約、倹約、我慢。食料と資源の身の丈に合った分相応の暮らし。
こんな言葉は死語になったようにさえ思えます。
私たちにとっての本当の「食の豊かさ」とはいったい何なのか、いったい誰のための食品添加物なのか。
ここでぜひ、もう一度あらためて考え直してみてください。
最後に、安部司様の紹介で、終えさせていただきます。
安部司
1951年福岡県生まれ。総合商社食品課に勤務後、無添加食品の開発・推進、伝統食品や有機農産物の販売促進などに携わり、現在に至る。熊本県有機農業研究会JAS判定員。経済産業省水質第1種公害防止管理者。工業所有権 食品製造特許4件取得。食品添加物の現状、食生活の危機を訴え続けている。主な著書にベストセラーとなった『食品の裏側』(東洋経済新報社)、『なにを食べたらいいの?』(新潮社)、『「安心な食品」の見分け方 どっちがいいか、徹底ガイド』(祥伝社)などがある。
ありがとうございます。
・・・ 最後に に続きます。