激安食品が30年後の日本を滅ぼす! その6
必見!『激安食品が30年後の日本を滅ぼす!』著・河岸宏和氏 その6
近年、外食産業の内部告発や医療関係の内部告発系の書籍が増えてきました。
その中でも、一際目に止まったこちらの本。
『激安食品が30年後の日本を滅ぼす!』
まさに、私が普段から訴えていることがタイトルになっておりましたので、購入いたしました。
ちなみに、著者である河岸宏和氏は、先日ご紹介した週刊文春さんの「あぶない「激安食品」はこうして見破れ!」にも登場しております。
今回は、この本の中でも特に私が気になったところをご紹介していきたいと思います。
興味深い内容の数々、ぜひご覧ください。
F.B.pageから転載させていただいています。
ここでは、著者である河岸氏が、主婦を連れての会話形式で激安スーパーにモノ申しています。
その5の続きです。
原材料費を抑えた、この豆腐には、これらの要素の多くが抜け落ちているんです。
主婦)確かに、食べても「おいしい」と思ったことはないかもしれません。でも、子どもは普通に食べていますよ。
河岸)じっくり考えないといけないのは、まさにそこなんです。ちょっと質問です。おにぎりをコンビニやスーパーで買っていませんか?
主婦)…結構、買っています。
河岸)おにぎりは、自分で作れば、せいぜい数十円程度の原価です。しかも、添加物も入ってないから、とてもおいしい。愛情も入っています。
でも、多くの人は、自分で作らずに、コンビニやスーパーで買っています。そうすると、子どもは、その味に慣れちゃうんです。
だから、単なる白いカタマリの豆腐も、まずいと感じることがないんです。
主婦)安ければいいと思って、買っていました…。
河岸)豆腐メーカーが、変な凝固剤を入れて、豆腐を作るのは、「安い豆腐が欲しい」という消費者のニーズに応えるためというのが、理由の一つなんです。
売る側は、おいしさや機能を二の次にし、消費者の要望に応えるため、安さを優先せざるを得なくなる。
こうして、経営者は、安さを重要視しながら、利益を出す構造を模索するようになっていったんです。
主婦)消費者が、安さを求めたから…。
河岸)経営者側の”思惑”もあります。最初は少しだけ、原材料費を抑えるため、代用品を使ったんでしょう。
そうしたら普通に売れた。しかも、普段より多く作ることができた。そうすると、「もうちょっと量を増やしてみよう」となる。
そうして、利益だけを見るようになっていったんです。
主婦)消費者のため、会社の利益のため、原材料を抑えたのね。
河岸)それだけでなく、偽装に走った業者もいます。
私は、大学卒業後、ハムメーカーに就職しましたが、そこでは、原料の豚肉に、植たんと呼ばれる「植物性たんぱく」や水などを、肉の倍の量を混ぜて、ロースハムを作っていました。(ハムコーナーに足を運び)ほら、このロースハムですよ。
主婦)え?ちゃんとしたメーカーのハムなのに、偽装しているの?
河岸)このハム、50キロの肉で、100キロも出来上がるんです。スライスすると、グジュグジュにて、おいしくないんだな。
でも、そんなハムでも、激安の食材に慣れていると、まずいと感じないんですよ。
主婦)そもそも、そんなことをして、法律違反にならないの!?
河岸)法律では「ロースハムは豚肉だけで作ること」などと定められていませんから。
でも、「ロースハムの原材料は豚肉」と定義し、プライドを持って、ハム作りに向き合う日本のハム職人やメーカーはあります。
一方で、利益だけを追い求めるようになった企業は、そのプライドを簡単に捨て去り、何でも混ぜてしまうんです。ちょっと、惣菜売り場に行ってみましょう。
…続く。
このように、食品の原材料の表示などに関する法令を見ると、本当に曖昧な部分が多く、消費者にわかりづらいのが現状です。
また、飲食店などでは原材料の開示義務などはありませんので、、、
本当に、安心して食べられる飲食店は少ないのです。
私が大坂で店を営業していた頃。その時からスローフードをコンセプトに頑張っていました。
その頃、病院の方々の大きな宴会が入り、そこに子連れの看護師の女性がいました。
3歳と6歳の女の子を連れてきていました。
そこでなんと、コンビニのおにぎりを持ち込み、食べさせようとしていたのです。
当然、当店は持ち込みも禁止ですしケーキなども自家製でやっております。
そこで私は、彼女にコンビニおにぎりなどの危険性などを注意し、無料で地元のお米を使ったおにぎりを用意しました。
医療に精通する看護師の方でも、自分の子どもにコンビニ食品をあげているのか、、、と驚いた瞬間でした。
やはり、忙しさがそうさせるのでしょうか?
コンビニおにぎりを美味しいという方もいます。
ですが、これにもちゃんとカラクリがあります。
コンビニおにぎりで使われているお米の大半は業務用の古米です。
ですが、古米のままでは味もイマイチで臭みもあります。
そこで、古米を新米の味に近づける「魔法のクスリ」があるのです。
それは精米段階で噴霧する「精米改良剤」がそれ。
(乳化剤のグリセリン脂肪酸エステル保湿剤のプロピレングリコールなどが主成分)
また、古米の臭いを消したり、ツヤを出したりする「炊飯改良剤」
(グリシンなどアミノ酸類が主成分)も使用されている。
つまり、「合成保存料・着色料不使用」と表示されるのが
定番となっているおにぎりですが、だからといって、添加物の不安がなくなったわけではないということです。
「炊飯改良剤」に使われている添加物のグリシン(調味料)については、
飼料に10%混ぜてラットねずみに与えたところ、発育の遅れ、白血球の減少がみられたという研究報告もあります。
また、「コンビニおにぎり」の塩分が多いのは、添加物のナトリウム塩によるものです。
塩分制限されている人は、要注意と思ってください。
コンビニ食品の減価率は、だいたい3割ほどと言われています。
具材が入ったおにぎり一個の原価が30〜40円ほどというわけです。
皆さんは、これでも買いますか?
ありがとうございます。
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