イカが美味しくない理由
昔に比べ イカの味が落ちたとか 味が無くなった また異味・異臭を感じた事ありませんか?
実はこれイカの種類が変わったからなんです。
昔は加工用イカの代表と言えば スルメイカでした。
イカの中では沢山獲れ 一番安かったからです。
しかし1970年頃 漁獲量が一時期激減し1990年代に入って少し持ち直した物の現在漁獲量を調整しながら確保している状態です。
そんな所から スルメイカに変わり台頭してきたのはメキシコやペルー近くで取れる体長4メートル以上にもなるアメリカオオアカイカという種類。
(市場ではアメアカ、ペルーイカ等の呼び名も・・・)
ただスルメイカにくらべて このアメリカオオアカイカでは 巨大すぎてイカリングに出来ないのです。
元々大きなイカは 匂いも臭く えぐ味が強く加熱した場合は縮みやすく酸味が出たりしてまったく食用に適さないとされていたのですが
近年 このアンモニアを効率的に除去する技術が開発され 積極的に格安商品等に使われています。
例として・・・
「イカ入りのカップめん」 「イカフライ」 「シーフードミックス」 「イカステーキ」 「冷凍ロールイカ」 「イカの天ぷら」 ヒレを使った「イカの塩辛」 ソフトタイプの「乾燥フライ珍味」 「さきいか、くんせい」 「タコ風のゲソ」等々
これらは加工品の為にイカの原産地は表示義務は有りません。
しかし水産庁の検査で DNAを分析した所 大手量販店やコンビニなどで販売されているイカ製品の内一番多いとされているスルメイカに次いで高い割合を占めている事が明らかになりました。
でもやはりアメリカオオアカイカも漁獲量が低迷してきていて
近年 日本からも資源調査に乗り出しているとの事。
これから イカ加工品はどうなって行くのでしょうか?
a seed プロデューサー 現代自然派調理研究家 Jeff
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/jeffrielau
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の坂根龍我さんの漆作品などの一望は waca-jhi's diary 。