峠山村子供農園クラブ ( 菜種油の ほうろく屋 杉崎さんのお話 第9話 )
今年、ほうろく屋へ搬入される原料菜種は全て収穫を終える。
工房立ち上げ当初から現在も原料菜種集めに苦戦。
僕は5年前、ほうろく屋の裏山『峠山』の開墾を始めた。
この峠山は、標高42m。昔は全てお茶畑。360°展望できる子供の頃の遊び場だった。
しかし、高齢化と利益不足により農家は耕作放棄。ジャングル化し、使えない山となってしまった。
また、町内の公園も遊具の老朽化で縮小。そう、子どもたちが外で遊ぼうと思っても場所がない現実。
『だったら、峠山全体を整備し菜の花で黄色く染めちゃう。そこで子どもたちと遊ぼう』の単純な発想でチェンソーとハサミを持ち乗り込んだ。
来る日も来る日も木を倒し処分。部落の人たちは変な目でながめる。
地道で過酷な作業。何度も心が折れそうになる。やめたくもなった。
しかし、少しずつ場所が綺麗になり形が見えると、だんだん楽しみに変わっていった。
また、形が見えてくると眺めていた方々が一人、また一人と応援してくださり手伝ってくれる。
そんなある日、馬鹿デカイ重機のユンボが山に登ってきた。
『そんなんじぁ、時間がかかるぞ!どけどけ〜』と。
今、峠山を応援してくれる長老たちだ。
重機が入り、そこからが早い。あっと言う間にひとつの空間ができていった。
そして、畑、廃材利用の休憩小屋、炭焼き窯なども完成。
毎月、第4日曜日に季節ごとのイベントを開催しています。
峠山村子供農園クラブは『里山体験を通じて三世代がひとつの空間で生きる知恵を学ぶ場所』として機能し、
笑顔が溢れる憩いの場となった。
この開墾が自分を更に大きくしてくれたように思う。
後で聞いた話だが、町内も峠山をなんとかしたいと考えていた。
しかし、誰も先導する者はいなかったと言う。
僕は、そんなことも知らずに勝手に手をあげたバカ者だったようだ(笑)
活動内容と実績については以下URLに『峠山村子供農園倶楽部』FBページがあります。
宜しければ覗いてくださいね!
https://www.facebook.com/峠山村子供農園倶楽部-307843075994490/
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ほうろく屋は 昔ながらの手作業にこだわった圧搾法で菜種油、油かすを製造しております。
二代目ほうろく屋 杉崎 学
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純粋菜種焙煎工房 ほうろく屋
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- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/jeffrielau
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彦根市の坂根龍我さんの漆作品などの一望は waca-jhi's diary
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