パンは大きく分けて2種類
パンは、小麦粉に含まれるグルテンというたんぱく質と酵母の働きでふっくらと柔らかくなります。
酵母には「天然酵母」と「人工酵母=イースト」の2種類があります。
市販のパンのほとんどに使われているのは、リン酸や窒素などの化学物質を加えて工業的に生産された「イースト」の方が使われています。
天然酵母の場合は、気温や湿度で発酵の度合いが変わるため、美味しいパンをつくるには、技術が必要です。
発酵がうまくいかないと、味が変わり硬くなったりするので、熟練した人間の微妙な調整が必要となります。
しかも、時間と手間がかかってしまいます。
それに、天然酵母の値段はイーストの 約20倍ですので、どうしてもパンの値段は高くなってしまいます。
一方、イーストフードとはその名のとおり、イーストが食べるエサで、塩化アンモニウム、炭酸カルシウム、リン酸塩など13品目の合成添加物から4~5品目を混ぜてつくられる化学物質です。
塩化アンモニウムは毒性が強く、大量に食 べると吐き気や嘔吐などを起こす可能性があると言われている物質です。
しかし、短時間で大量のパンを発酵させることができるため、少ない原料でもフワフワしたパンを一度にたくさん作れます。
それに化学物質なので発酵の度合いの予測ができるため、機械で製造するのに品質や時間などが管理しやすく、均質なパンを大量生産しやすくなります。
安さと生産性重視のパンは、イーストフードのほかにも、乳化剤や香料、小麦粉の残留農薬の危険性が伴います。
食べるなら身体が喜ぶものにしたいですね。
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