無添加、その表示のウソ
「無添加」という謳い文句を良く聞きます。
テレビCMでも「無添加」を連呼していたりするチェーン店や企業が多く見受けられます。
私達 消費者は無添加なら安全かな?っと勝手に良い方向に解釈してしまいますが 現実的には条件付だったり 何らかの枠の中で一部が無添加なだけだったりするのが現実。
例えば そのとあるチェーン店では 全体で言えば約1500種類前後ある添加物のうち 4種類を抜いて 安心安全の無添加を盛んにアピールしています。
1500種類以上からたった4種類・・・
たとえ40種類抜いたとしても何の意味があるのでしょう?
また 「無添加(着色料)」っと書いてあった製品には よく読むと 発色剤が使用されていたり・・・
そもそも保存料の必要ない商品に 「保存料無添加」っとアピールしてあったり・・・
また あるチェーンレストランでは 無添加を謳っていましたが 実際に 出てくる物は 明らかに添加物を使ったソーセージだったり・・・
疑問に思い メニューの表示をよく確認すると 「店では一切の添加物は使用しておりません」っという表示
これは仕入れ以前に入っている添加物に関して 製造者は表示義務がない事を利用しています。(キャリーオーバー)
キャリーオーバー
厳密には「食品の原材料の製造又は加工の過程で使用され、その食品の製造過程では使用されない食品添加物で、
最終食品に効果を発揮することができる量より明らかに少ない場合」とありますが
受け取り方によって どうとでも判断できる微妙な基準。
どれにしても確かに形式上or条件付 無添加なのかもしれませんが まったく意味のない無添加表示だと思います。
結局の所「無添加」と言うよりも「内容が健全かどうか?」が重要なはず。
健全でない無添加には何の意味も有りません。
本来は 食の安心安全を守り 健康的な食を提案する側として
お客様に「無添加」を謳っているはずなのに こうなって来ると 単なる商売の手法になっているようにしか思えません。
ちょっと残念です。
私たち 消費者側も 「無添加=安心」という風に思うのではなく 何が無添加なのか ちゃんと確認することが大事です。
無添加だったら賞味期限が短かったり 多少扱いに気を使わないといけない事も必ずあるはずなのです。
残念ながら表書きに「無添加」と書いてある物を選ぶだけでは「売り手側の思うツボ」なのです。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/jeffrielau
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