市販のネギトロの中身
時々「○○は苦手で・・・」という方がいらっしゃいますが
よくよくお話を聞くと 偽物を食べている可能性が非常に高く実際に本物をお出しして召し上がって頂いたら「凄く美味しかった!!」っという方がとても多いです。
そんな理由のひとつに以下のような例が多いのでは無いかと思われます。
例えば・・・
回転寿司やスーパーで売られているネギトロ正式には「すき身」と言いますが価格に比例して当然 本物では有りません。
何で出来ているか?
これを見ると 一番漁獲高の多いキハダマグロが50%使われ バチマグロが25%以上との事
とすると 魚油が20~23%くらいでしょうか?
これに書いてある pH調整剤は炭酸水素ナトリウムとの事なのでメインは「重曹」の様です。
酸化防止剤(ビタミンC ビタミンE)ですから 薬局で売っている人工的な アスコルビン酸やトコフェロールでしょうか。
本来 まぐろのすき身というのは 皮と身を切り分けた時に皮側に残っている脂の乗った部分をスプーンなどで そぎ落とした物です。(骨の隙間の部分は「中落ち」と言い赤身が多い)
しかし 一般向けに安く作る為には そんなことはしていられないので一番安いキハダマグロをメインに風味を足すためにバチマグロを使用
その中でも 刺し身としては食べられないような部位に他の魚の油を入れて 擬似的にすき身を作っているんですね。
本来の「すき身」とは全然違う物ですが大きく「天然マグロ使用」と書いて販売している為に
「これは本物なのか?」と錯覚して買ってしまい これを食べてネギトロはマズイっと思ってしまう人も多いと思います。
また回転寿司等でも ホトンドがこのようなネギトロですのでやはり これを食べてマズイっと思うのは悲しい話。
もっとも この写真の物は魚油を使っているだけマシな方で
一般的に多いのは植物性油脂だったり マグロの代わりに他の魚を入れていたりする物もあります。
そして人工的な物だから悪いと言うのではなくて天然の物と加工品を明確に区別できるようにしていない所に問題があります。
全員が原材料表記を 必ず確認し購入すれば良いのですが回転寿司でそれすら不可能です。店員さんにその都度確認するしか有りません。
上記は ほんの一例です。
何事もそうですが異常に安い物には必ず理由があります。
安い物を買う時は「どうして安いのか?」を良く調べてから買うことをお勧めします。
表に大きく書いてある文字はホトンドが大げさな表現です。
最低でも裏の原材料表示を確認するクセが大事。
偽物がすべて悪だとは言いませんが最低限 本物(良質な物)か 偽物(良質でない物)か理解しながら食べることが大事。
何事も 知らないより知ってる方が良いです。
本物か偽物か分からないで(理解しないで)それを評価する事は意味がないからです。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/jeffrielau
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彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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