waca-jhiのブログ

《食⇔健康をもっと知ろう》

政府の大豆イソフラボンの見解

(納豆は一日1パックまで?)

大豆には 大豆イソフラボンっという成分が含まれております。

ある種の 「植物性の女性ホルモン」のような物と考えられているのですが 化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)とソックリでなんです。 


しかも 通常の女性ホルモンを受け入れるエストロゲン受容体(エストロゲンレセプター)にも結合することから、 促進的あるいは競合的に種々の生体作用を発揮することが、 試験管内の試験や、動物実験で分かっています。 


つまり強引な言い方をすれば イソフラボン=女性ホルモンなんです。

(厳密には大豆イソフラボンは通常は糖が結合した構造、糖がはずれた構造のものを大豆イソフラボンアグリコン 後者がそう)



また 一説には・・・イソフラボンは 大豆が進化の過程で身に着けた植物の防御システムとの事。

イソフラボンを知らずに食べたオスは 女性ホルモンですから ある意味メス化傾向に・・・すると 交尾回数が減り 長い目で見ると 子孫が少しずつ減って行きます。

結果的に 大豆が繁栄する事になって行くのです。
スパンがとても長いですが 壮大な防御システムですよね。
これらの効果が当然 ヒトにおいても発揮されることが想像されます。 


また以前イソフラボンブームが有りましたが最近聞きませんね。
あれは当時 厚生労働省が「過剰摂取に注意」と発表したからなんです。
あの頃はイソフラボンを売りにした健康食品系の商品が
あまりにも氾濫していた所からそうなったんでしょうね。

 

  このページはF.B.ページ "A seed" さんの了解をいただき
2014-02-27に紹介させていただいた記事の再掲です。

f:id:wacag:20180916104132p:plain

食品安全委員会の評価書によると、食品100g中の大豆イソフラボンアグリコンとして)の含有量は図のとおりとなっています。


以下が政府 食品安全委員会の考え方です。

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大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値を 70~75㎎/日とする。

ただ この上限値は、データ不足により胎児、乳幼児、小児と妊婦(妊娠の可能性のある方を含む)等は検討に含まれていない。

乳幼児では感受性が高い可能性が考えられる。
この事は、動物実験において示されている。

フランスでは安全な量の目安としてイソフラボンアグリコン1㎎/kg体重/日が
イタリアでは可能であれば乳児に関しては摂取させない方向

科学的に大豆イソフラボン その物だけを摂取すれば
有効なのか、大豆食品丸ごとの摂取が重要なのか、

さらには大豆食品をたん白質源として摂取する日本食文化様式が総体として有効なのか、といった問題は未だに不明である。


大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の 安全性評価の基本的な考え方 より

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いつも言いますが 比較的自然に近い物は過剰摂取をそれほど気にしなくても良いですが濃縮された健康食品等で摂り過ぎる事の方が怖いんですね。

何事も ほどほどが よろしい様で・・・・

 

- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー  Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp

                  

過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。

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