平穏と逆境、失うものと得るもの
いじめ、自殺、虐待、そんなニュースが連日のように流れています。
電車の中で喧嘩してる人をみかけることも増えてきた気がしています。
みんな心のゆとりがなくなってきているのかな。。。と感じます。
昔と比べて、食うに困らない時代
生きるか死ぬかの戦争をしていない時代
電化製品の進歩で生活も快適になっているはず
なのに、なぜか慌ただしい毎日で、時間も心もゆとりがなくなっていように感じます。
心がいつ弾けてしまうか分からない人が多くなっているのかもしれません。
足りすぎてしまって心をどこに持っていけばいいのか分からなくなっているのかもしれません。
昔のように生活にゆとりがないから頑張る気力が湧き
生きるか死ぬかの時代だから、生きようとする気持ちが強くなり
今はそんな時代とは真逆なのかもしれません。
どちらが良いということではなく
足りすぎると、満たされないものがあり
足りないことで、満たされていくものもあり
また、平穏だから築けないこともあり
逆境だから、築けることもあるのだと思います。
環境は心に大きく影響を与えるのだなと思います。
とちらか片方に傾き過ぎると、また傾いたままだと崩れやすいのかなと感じます。
娘が病気になる迄は、足りすぎていたように思います。
家族みんなが健康、経済的な心配もなく、しかし家族の心はバラバラでした。
平穏すぎて心を通わせる機会が少なかったのだと思います。
そんな状態が突然に崩れていきました。
当たり前に足りていたものが、なくなっていったのです。
会社の経営危機、娘の難病、嫁の癌、父の入院
経済不安、健康不安が一気に訪れました。
当たり前が崩れていく恐怖や不安、平穏から逆境へと進んできました。
しかし、当たり前のことが失われていく中で、家族との繋がりや関りが強くなっていきました。
5人家族、体が元気だったのは長女と私のみ
2人は本音で話し合い、力を合わせて前に進むしかありませんでした。
親だとか子だとか関係なく、一つ一つを一緒にクリアしていこうと、戦友のような存在になりました。
全てをクリアし平穏な日々に戻った今では、何かがあれば自然と力を合わせてお互いが理解し合える関係でいられます。
病気になった次女は私の「治すよ」という言葉を信じて、それが実現しました。
私も闘病中の娘の姿を見てきて、その言葉を信じ続けてくれたことが分かります。
壊れていく体に不安や恐怖を抱えながらも「今はこれでいいねん」と言い続けてくれました。
誰よりも頑張っていたと思います。
そして、信じた通りになったことで、普通では築くことが出来ないほどの信頼関係が2人にはできました。
難病克服支援センターさんの了解の上、記事を転載しています。
今でも娘は、様々なことに対して私の意見をそのまま受け入れてくれている姿があり、私を強く信じてくれているのが分かります。
嫁や父は、私の悪いところもたくさん知った上で、娘を治そうとする私を何も言わずに見守ってくれました。
気が狂ったかのように前に進む私に合わせ続けてくれました。
今でもそんな私を応援しながら見守ってくれていると感じます。
平穏だった頃に気づけなかったこと、そして築けなかったことがたくさんありました。
逆境がきて、気づけたことや築けたこともたくさんありました。
それは昔と今、時代の中で生きる人の心や状態と似ているなと思います。
もちろん、時代は平穏な方が良いですし、そんな時代に生きることは恵まれたことだと思います。
しかし、何か大切なものを見失いがちになっていて、その歪を子供たちが受けてはいけないと思います。
「子供たちの目にどう映っているか」
どんな時代であろうと、そこだけは大人たちが強く意識しないとね。
難病克服支援センター
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彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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