複合原材料 と キャリーオーバー
複合原材料の表示免除と
キャリーオーバーで表示されない添加物や材料が
沢山あるというお話。
2017-06-09に紹介させていただいた記事の再掲です。
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ここは一般向けの方への記事として
出来るだけ 分かりやすい言葉でシンプルに書いています。
より専門的な知識をお求めの場合は
ご自身でGoogle等で検索してみて下さい♪
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こういう話題を書くと 業界関係者からの嫌がらせが 時々 有りますが別に喧嘩を売っているのでは有りません。
少しでも消費者と製造者の関係を良くしたいという思いから書いています。
基本的に「原材料がハッキリ分かる物」に関しては 複合原材料の表示が省略 出来るため表示されません。
この場合 表示されるのは以下のような感じ。
・ハンバーグ エビフライ パン プロセスチーズ 鶏から揚げ等々
これらの成分はまったく不明。
ただややこしいのは これらに使った食品添加物は別に表示され アレルギーに関する表示もそのまま省略されないので、その場に ( ) ←枠で表示される事
これらは 以下のキャリーオーバーと合わせると どれに何の添加物が使用されているかが 混乱し さっぱり分からなくなります。
また全体の重さの5%以下の物も 詳細な表示をしなくてOKですから かなりの量が省略されてしまいますね。
参考URL
http://www.city.maebashi.gunma.jp/jigyousya/387/388/394/p003946_d/fil/fukugougennzairyou.pdf
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あとキャリーオーバーですが これは本当に ややこしい取り決めで 如何様にも取れる為 現実的には かなりイイカゲンな運用実態だと思います。
昨年のレストラン等の誤表示問題では有りませんが これが不適正で問題になったというのはあまり聞きません。
・ 原材料に含まれる食品添加物が、出来上がった製品に対して効果が無いと思われる場合、
例えば、せんべいの味付け用に、保存料を含むしょうゆを使ったとしても、この保存料の量がごくわずかで、せんべいの保存に効果がない場合は、しょうゆに含まれている保存料はキャリーオーバー。
その他ケーキに使用したマーガリンに含まれる保存料(最終食品中に含有量が少なく、ケーキには効果を持たないため)
《 注 厳密に言うと「最終食品に効果を発揮することができる量より明らかに少ない場合」と有りますが 分かるか分からないかは 人によっても違うでしょうし受け取り方によって微妙な基準です 》
その他 栄養強化のために入れる物も表示しなくて良い事になっています。
参考URL
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/shokuten/shokuten6.html
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どうしてこういう表示が 通ってしまうのかですが
これらの法律が出来た当初 まだ細かく決まってなかったので 業界団体が集まり 官公庁の指導の下で 相談し決めたからなのです。
我々の感覚だと 官公庁がしっかり決めてくれていると思いますよね?
でも 違うんです。
業界団体が集まって よく分かってない官公庁を相手に ある程度 自分達の都合のよい様に決めてしまったと言えるかもしれません。
業界は絶対に そうは言わずに「官公庁の指導に従った」だけと言うでしょうけど・・・
こういう物は 業界団体が主体で決めたらNGです。
本来なら それを口にする消費者も参加して 決めるべきだと僕は思います。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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