waca-jhiのブログ

《食⇔健康をもっと知ろう》

高脂肪・低炭水化物の食事がてんかんに有用

以前から言われていた「低炭水化物・高脂肪」の食事が やはり てんかんの抑制に効果があるという事が 
最新の研究でも改めて示されました。

発表したのは 米中部大西洋岸てんかん睡眠研究所のパヴェル・クレイン博士ら

この研究では、ケトン食やアトキンスダイエットといった食事法を使った。

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食事法詳細 参考URL

ケトン食
https://kotobank.jp/word/ケトン食-189539

アトキンスダイエット
http://ja.wikipedia.org/wiki/アトキンスダイエット
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クレイン博士らは、47人を対象としたケトン食の研究5件と 85人を対象としたアトキンスダイエット変法の研究5件を調べた。

「脂肪と蛋白質/炭水化物」の重量比が

ケトン食 では 「3~4:1」
アトキンスダイエット変法では「1:1」だった。

その結果、ケトン食群の32%とアトキンスダイエット変法群の29%で発作が50%以上減少 ケトン食群の9%、アトキンスダイエット変法群の5%では 90%以上減少した。

上記 高脂肪食の効果は開始後 数日から数週間後にみられた。

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そして この結果は患者がこの食事にしている限り持続したが、止めると効果も持続しなくなった。
大きな副作用はなく、体重増加もせず どちらかと言えば体重減少の方が多かった。

ただし、ケトン食群では51%が研究終了前に食事法を中止し、アトキンスダイエット変法群の42%も早期に中止していた。
つまり ずっと継続していたワケではないので 継続していた場合の効果や副作用は不明です。

 

  このページはF.B.ページ "A seed" さんの了解をいただき、
2014-11-19に紹介させていただいた記事の再掲です。

 

クレイン博士は、「てんかん患者の35%は投薬でも発作が止まらず、新しい治療が必要とされる

 そして 残念ながら、これらの食事は非常に限定的かつ複雑であるため長く継続出来る人は少ないが、食事療法自体は てんかん患者にとって他の選択肢と同様、中等度から高度に有効であることが示された」と話している。

現代の栄養学ではNGとされる この高脂肪 低炭水化物の食事に どんなヒントが隠されているのでしょうか?

近い未来に この謎が解明される事を期待します。

人体というのは 本当に不思議です。

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※ この記事は最新の実験結果を述べるに留めており 
  これら療法をお勧めしているわけではありません。

これら療法を試したい方は 必ず専門家に相談し指示の元で行って下さい。

- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー  Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp

                  

過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。

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