waca-jhiのブログ

《食⇔健康をもっと知ろう》

食用油の認識 今昔

みなさん 昔は「バターが身体に悪くてマーガリンが身体に良い」とか つまり「動物性は身体に悪くて 植物性が身体に良い」っと教えられていましたが

近年は「マーガリンは身体に悪くてバターの方がまだマシでは?」っという風に変わりましたね。
飽和脂肪酸 悪玉説)

リノール酸が身体に良いと言われていたのも今は昔 

やはり摂り過ぎはNGという風に変わったり

特定保健用食品(トクホ)であった花○ エ○ナに発がん性物質の疑いが出てきて廃止されていたり・・・

油については様々な事が ここ20~30年で変わってきています。

まだまだ研究が進めば これらの常識も変わる可能性は有りますが・・・

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以前 動物性の脂が悪いと言われていたのは「人間の体温では溶けないから。」っと言われていますが実際はそんな事無くて 羊肉以外は溶け出す事が分かっています。

実際に何度くらいで溶け出すのか 実際に計ってみました。

動物性脂肪の融点(溶け出す温度) 

鶏  大よそ28度~32度
豚  大よそ25度~40度
馬  大よそ30度~43度
牛  大よそ32度~50度
羊  大よそ42度~45度
バター大よそ28度~35度

良質で高級な肉ほど低い温度で解ける傾向があります。
(低温で溶けるので 舌触りが滑らかに感じる)

全体として低温で溶けるのは オレイン酸等の低温で溶ける脂肪酸比率が高い。(オレイン酸の融点は16.3度)

一般的に牛や豚にはオレイン酸が 40~50%近く含まれています。

それが食感を変えて美味しくさせる理由のひとつでもあります。

成分としてオレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸 ミリスチン酸、リノール酸、α-リノレン酸 パルミトレイン酸等が複雑に絡み合って構成しています。

 

  このページはF.B.ページ "A seed" さんの了解をいただき、
2014-09-12に紹介させていただいた記事の再掲です。

 

また「どんな油なら大丈夫ですか?」っという人が多いですが どの油なら大丈夫という事ではなくて 

・動物性、魚介類、植物性等の油をバランスよく摂る事

・油は摂取過多になりやすいので 油を摂り過ぎない事 

この2つが重要です。

どんな油にも一長一短があり「これさえ使えば大丈夫!」などという都合の良い便利な物は存在しません。

万物すべての物はバランスで成り立っています。

あと個人的には・・・

あまり精製した油よりも 加工度合いの低い物の方がマシと考えます。

理由は 精製した物は味覚上 異常に軽く感じ、過剰摂取に気付きにくいからです。

ショートニングやマーガリンが良い例です。

また現在 販売されているサラダ油等の大半は 遺伝子組み換え作物から作り出された製品です。

非遺伝子組み換えで 圧搾抽出で作られた物なら最低限度として使用したい物ですが

何より極力使わないくらいでちょうど良いので
お肉を焼く時は 特にサラダ油等に頼らず、肉の脂を利用する等が良いでしょう。

油の種類や成分 構成等まで お話すると長くなるので 今日はこの辺で・・・

 

- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー  Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp

                  

過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。

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