肉 米国産と豪州産 取引形態の違い
単純に言うと 輸入する時 オージービーフは 部位を指定できないが
米国産は 必要な部位だけを指定して買える。
一頭丸々買うか 向こうの 指定のセットしか無いのです。
米国産だけは こちらの指定した物を指定した量だけ売ってくれる。
どうしてそうなるかと言うと
一説には
オーストラリアの人口は 約2000万人程度。アメリカは 約3億人。
その差14~15倍 この人口の差が大きく影響している。
っと言うのはアメリカなら売れない部位は自分の国で消費できるけどオーストラリアでは売れ残ったら自家消費出来ない。
また余った部位を売り裁くためだけの 安売りは値崩れを起こしますから・・・
だから外国へは セット販売しかしてくれないそうです。
そう思うと以前 米国産 牛肉がBSE問題で輸入停止になった時
吉野家が「米国産でなければ あの味を再現するのはムリ」っと言い切った理由が何となく分かりますね。
それまで 吉野家では米国からショートプレート(俗にカルビやバラ)という部位だけを 買っていたらしいのですがオージービーフは指定出来ない・・・
もし強行すれば 1頭買いなので、最悪 日本国内で さばききれない恐れが出てきてしまいます。
それで米国産に こだわっていたんですね。
牛丼チェーンがメインなだけに 余った部位を他に回せないという事情も有ったんです(現在はオージービーフも一部使用しているそうです)。
2015-10-28に紹介させていただいた記事の再掲です。
ちなみに「すき家」 は「前からオージービーフじゃないか?」っという方もいらっしゃると思いますが
すき家は ゼンショーという様々なチェーン店を運営する会社だったので自前ですべて処理できるわけです。
上記の様な事情から ご存じの方も多いと思いますが・・・
仙台の牛タンも 約9割以上が米国産です。
和牛で 牛タンを出したら一皿数千円になってしまいますから当たり前と言えば 当たり前ですね。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
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彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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