魚介類と水銀の関係
若い頃に あまり偏った魚を食べ過ぎると糖尿病になりやすい?
米国の研究で 若い頃魚介類を多く食べている人に
水銀濃度が高く そういう人は糖尿病の発症リスクが65%増加するっという研究結果が一昨年発表されました。
1987年時点で糖尿病になっていない 20~32歳の男女約3,900人を2005年まで追跡調査。
体内の水銀レベルは爪で測定。
追跡期間中の糖尿病発症については血糖値やヘモグロビンA1c、糖尿病治療薬の服用などでチェックしました。
その結果、年齢や性別、人種、教育、生活習慣や糖尿病の家族の既往歴といった各要因を調整すると、
水銀レベルと2型糖尿病発症リスクが関連することが分かったそうです。
2015-12-11に紹介させていただいた記事の再掲です。
水銀曝露レベルが最も高い群では その他の群と比べ、
体脂肪率が低く、ウエスト周囲径が小さく、運動量が多く、魚食の摂取量も多いなど、より健康的な生活習慣を持っている傾向があった。
論文を発表した 米インディアナ大学公衆衛生大学院のKa He氏(疫学)は、魚介類を摂取する際は水銀含有量の少ないものを選ぶべきだと強調した。
一方で 魚には EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸も多く含まれていて
「水銀と糖尿病リスクの関連は、オメガ3系多価不飽和脂肪酸やマグネシウムを取ることで軽減されたり、消失されたりする可能性も考えられる」とも・・・
この発表は今まで水銀と糖尿病との関連がハッキリしませんでしたが 今回それが明確になった という事なんですね。
いつも通りですが 何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」でバランスが重要です。
厚生労働省が実施している調査によると 平均的な日本人の水銀摂取量は健康への影響が懸念されるようなレベルではないという事です。
一部の人が水銀量の多い魚介類を偏って大量に食べたりすることがあるのと 妊娠中の場合 低濃度の水銀でも胎児に影響を与える可能性があるために水銀に関するQ&Aを公開しているそうです。
ちなみにエビ サーモン ナマズ タラの水銀濃度は低いそうです。
妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて
(平成17年11月2日)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/index.html
(Q&A) http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/051102-1.html
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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