パスタと重曹で ラーメンが出来るというネタ
取り扱いにはご注意下さいね。以前 僕も紹介した事のあるネタで 重曹でパスタを茹でてラーメンにするっという話題が最近また出回ってます。
でも重曹はアルカリなので 当たり前なんです。
重曹が小麦粉のグルテンに作用しコシと滑らかさを出し 小麦粉のフラボノイドに反応し黄色く発色させます。
元々中国やモンゴルの一部地域の湖がアルカリ性の「かん水」を含んでいた事から その水で小麦粉を練ると 異常にコシのある麺が出来上がった所から・・・
本家中国では美味しく無いという事でメジャーにならなかったのですが ナゼか日本では普及し現在に至ります。
2015-02-06に紹介させていただいた記事の再掲です。
重曹ラーメン 実験的にやるのは良いのですが
1 沸騰したお湯に重曹を入れたときに お湯が溢れて焼けどをした。
2 アルミの鍋を使って やったところ 重曹のアルカリで 鍋が変色してしまった!!
3 食べてみたら苦かった!
4 食感がやっぱり違う。
5 ストレート麺にしかならないので汁に絡みにくい。縮れ麺にならない。
とか いろいろ聞きます(苦笑)
また いくら食用の重曹を使っても 結局 食品添加物であり、重曹を食べている事になるので あまりお勧めする事でもないです。
(即毒だ!とも言いませんが・・・)
目安は1リットルの水に大さじ一杯程度の重曹
少ないと茹でている最中の匂いが弱いですし仕上がりもそこそこ
多いと凄いらしい匂いになり 仕上がりもしっかり目ですが、苦味雑味等が出やすい。
ちなみにパスタは硬質のデュラムセモリナ粉、どちらかというとパスタより うどんや冷や麦 素麺の方が
それらしく出来ますが 九州の棒状のラーメンみたいな感じになります。
また かん水に頼れば 簡単にコシが出せ 保存料の代わりにもなり
よりラーメンぽく作れますが 安易に頼ると 美味しくないし やはり身体に良いワケが無いので
プロの製麺屋さんは かん水濃度を出来るだけ低く 少なめにする事を心がけて作ってくれています。
ラーメン屋さんでも 時々 強烈に匂いのする麺がありますが
あれは どちらかというと かん水の入れ過ぎなんですね。
かん水の種類にもよりますが かん水多いと 匂いも強く色も濃くなります。
元々ヨーロッパなどに住む 日本人が どうしてもラーメンの風味が懐かしくてパスタ&重曹を 考案した所 ネットで噂が広がり今日に至るようです。
どうしても方法が無い時に仕方なくやる物くらいで良いと思います。
くれぐれも 火傷と鍋の変色には注意しつつ 過剰な期待はしないで実験するくらいが良い所です。
あくまでも自己責任という事で・・・
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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