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《食⇔健康をもっと知ろう》

米国産牛の成長ホルモン剤 残留量

米国 、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等では

成長促進、繁殖治療目的で天然型及び合成型のホルモン剤の使用が認められています。

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米国では食肉用に3種類の天然ホルモンと

3種類の合成ホルモンの計6種類のホルモン使用が許可されています。

米国がホルモン剤を使う理由

1 牛の性格がおとなしくなり育て易い
2 成長が早くなる
3 肉の量が増える
4 肉質が柔らかくなる   等々があるようですが・・・

数値を見ると・・・
 
国産牛が 0.006に対して3.8  0.1に対して1.0です。

630倍 と10倍・・・

なぜこうなるか?

日本でもホルモン剤は4種類 認められているのですが
問題はその使い方。

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日本の場合 病気の治療時のみ等 出来るだけ使用量を押さえようとしており基本的に使用しない方向で考えられています。

しかし このグラフを見る限り米国ではそのような配慮は無いようで 合成ホルモン剤2種については残留基準を設けないという方向性です。 
  
米国産牛には残留基準が無いのです。

ここが大きく気になります。
   
それでもカナダやオーストラリア等はちゃんと基準値があります。

外部からホルモン剤を摂取することは 発ガンのリスクを高める恐れがあると言われているからです。

実際に 牛肉消費量の増加に伴い、ホルモン依存性がんの患者数が約5倍に増加していることから、アメリカ産牛肉ががんの原因ではないか?と示唆されています。


「牛肉および癌組織のエストロゲン濃度 : ホルモン剤使用牛肉の摂取とホルモン依存性癌発生増加との関連」(第62回日本産科婦人科学会学術講演会) 日本産科婦人科學會雜誌より
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007686215

詳細は以下URLも参照下さい。

牛の成長促進を目的として使用されているホルモン剤(肥育ホルモン剤
http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheet-cowhormone.pdf

「畜産食品中残留ホルモンのヒト健康に及ぼす影響に関する研究」
http://www.mhlw.go.jp/topics/0106/tp0601-2a1.html

ちなみにEUでは そもそもホルモン剤は使用禁止 またホルモン剤を使用した牛肉は輸入禁止です。

その為 米国産牛は全面的に輸入禁止 オーストラリアやニュージーランドは ホルモン剤を使用しないタイプの肉のみ輸入を許可しています。

                    

 

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