鶏と向き合う生業で思うこと オークリッチ富樫
今日は a seedで長年お世話になっている卵農家さん
オークリッチ富樫さんのお話。
【 鶏と向き合う生業で思うこと 】
私たちが働くオークリッチという農場の理念(Credoクレド)は
「ときめきを大切にしよう」です。
今、取り組む最もときめきが大きいものは、「鶏の持つ力を引き出す」ということ。
人間が思っている以上に、鶏に備わった能力は高性能で緻密、そして理にかなったその仕組みと力には驚きの連続です。
放し飼いという飼育方法も、遺伝子組み換えでない穀物飼料や緑の山野草を毎日与えるのも、オリジナルの発酵飼料を試すのも、野生を思い出させる行為などなど、およそ全てこの「鶏の力を引き出す」ために行っていることなのです。
卵に、ある特定の結果を求めて進むのではありません。自然界に存在する生き物としての鶏本来の姿に近づくには、鶏を主役として私たちが何をサポートしていくべきかを考え、それをひとつずつ試し積み重ねてきたその成果、が今の私たちの卵なのです。
卵にはひよこが生まれ出るまでの全ての栄養素と機能が備わっていますから、鶏の力を引き出すことによって、特定の栄養素を大量に与えたりしなくても、結果はきちんとついてくると信じています。
私たちの持つ養鶏技術以上の知識や経験を有する、「養鶏のプロフェッショナル」は大勢います。しかし、様々な条件が重なり合って、私たちが目指す方向に進む者は少なく、そこから結果を出している生産者は稀です。
私たちの卵は、決して完成された100点満点の卵ではないと思っています。
それはゴールが見えての「残念ながら」ではなく、まだまだ新しい可能性が広がっている「道半ば」であるからです。
いつになっても満点にならないかも知れません。そうであれば、わたしたちの「ときめき」もずっと続くのですから、その過程を楽しみながら焦らず進んで行きたいと思っています。
こんな私たちが進んでいく方向に、賛同し共感していただける方がいらっしゃることに感謝ですし、これからも仲間を増やしながら、支えてくださる皆さんと共に歩んでいけたら幸せです。
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自然と暮らす愉しみからうまれた卵で
自然を食す悦びをお届け
鶏飼い職人 富樫 直樹
https://www.facebook.com/naoki.togashi.1
鶏の力を引き出す 放し飼い卵のオークリッチ
https://www.facebook.com/oakrich.jp/
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/jeffrielau
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彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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