全国食生活改善大会、ご存知ですか?
2015年9月8日(火)〜9月10日(木)で、
幕張メッセにて、全国食生活改善大会というものが開かれておりました。
この大会は、食生活改善推進員の研修会・大会という名目で、
健康的な食生活推進のための地区組織活動を進めている食生活改善推進員の代表が全国から一堂に会し、
相互交流することにより連帯感と意識の高揚を図り、
今後の地区組織活動をより活発化することで、国民の健康づくりに寄与することを目的に開催されたもの。
お恥ずかしながら、私もこの催しについて知ったのは最近で、
詳しい内容については、調べてもなかなかでてこないのが現状です。
この、「全国食生活改善大会」を知ったきっかけは、
読売新聞に小さく記事として掲載されていたことです。
この食生活改善推進員というのは、
現在、全国に17万人。全国1,411市町村(H23.4現在)に協議会組織を持って活動をすすめているそうです。
その歴史は古く、
昭和20年代、食糧が十分でなく栄養不足の中、乳児死亡率が高く、家庭の主婦は問題を抱えていました。
各都道府県では保健所を中心に「栄養教室」が開設され、主婦を対象にした学習が行われるようになりました。
そこで、健康生活について正しい知識と技術を学習し、
自らが健康生活の実践者となりこの問題にとりくむ意欲的な主婦のグループが誕生しました。
そして昭和34年、厚生省(現厚生労働省)から
「栄養及び食生活改善実施地区組織の育成について」の通達文書が出されました。
昭和58年になると、厚生省は、食生活改善推進員を33万人養成し、
すでに栄養教室を修了して活動していた会員15万人と合わせて、将来48万人に増やそうと計画されました。それにより各県では、
70世帯に一人の割合で、食生活改善推進員の養成がすすめられました。
昭和63年には婦人の健康づくり事業の一環として、
食生活改善推進員養成事業が予算化され、国の補助事業となり各県で養成事業が進められました。
平成9年になると地域保健法が施行され、
食生活改善推進員の養成を含む「婦人の健康づくり推進事業」が一般財源化され、
地方交付税に組み込まれました。
このことから、これまで県の保健所で実施されていた食生活改善推進員の養成は、市町村に委譲され実施されることとなり現在に至っています。
「食育アドバイザー」というのも、この方々のことを言うそうです。
大変素晴らしい、目的と内容の組織のように思えますが、
いかんせんお役所的な感覚なのか、お茶の間にその存在と、活動内容が見えてこない。
つまり、あまり伝わっていないのです。
こういった素晴らしい活動は、ぜひメディアなどで取り上げて、もっと認知されるべきだと私は思います。
メディアなどとなると、
もしかしたら、スポンサーとの兼合いなどもあるのでしょうが。。。
今、「食育」というものが見直されています。
これは、科目として、学校などで正しく教えるべきだと、私は思います(ここで、誤った認識を植えつけられると大変なので、注意が必要ですが、、、)。
こうした教育をしっかりとし、
自分で良し悪しの判断ができるよう、頭と舌を養うのが、大切だと、考えます。
この催しについて、ご存知な方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
また今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございます。