waca-jhiのブログ

《食⇔健康をもっと知ろう》

無添加の表示のカラクリ

 最近はよく「無添加」という謳い文句を聞きます。

CM等でも「無添加」を連呼していたりアピールするチェーン店や企業も多く見受けられます。

しかし「食品添加物が すべて無添加」という訳では有りません。

例えば あるメーカーでは化学調味料無添加 合成保存料無添加 合成着色料無添加 ポーク、ビーフ、チキンエキス無添加と書いてありますが 

実際の成分表には・・・

「油脂、食塩、酵母エキス、あさりエキスパウダー、ほたてエキスパウダー、 ガーリックパウダー、砂糖、たんぱく加水分解物、こしょう、植物油、カラメル色素」 と書いてあります。

酵母エキス や ホタテエキスパウダー たんぱく加水分解物も化学的に作られた調味料です。

確かに表示はウソではありませんが ここまで来ると 消費者の錯誤を狙っているとしか言えません。

逆に 入れてない添加物はNGで 入れてある添加物がOKな理由が知りたいです。

また とあるチェーン店では 全体で言えば約800種類前後ある添加物のうち 4種類を抜いて 安心安全の無添加を盛んにアピールしています。

800種類以上から4種類・・・たとえ40種類抜いたとしても何の意味があるのでしょう?

そもそも その添加物は 元々不要な食品だったはずなのに・・・

また 近所のスーパーで比較的高級な蒲鉾が売っていました。

スーパーの表示札には「化学調味料 無添加の最高級品!!!」っと書いてあったのに

原材料見たら 普通に「調味料(アミノ酸等)」っとありました また他の添加物もしっかり入っています。

ウソだとしたら悪質ですが 多分店員さんも知らないのだと思います。

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調味料(アミノ酸等)が化学調味料だという事・・・

食品扱うプロでさえも そういうレベルです。

本当はそれじゃ困るのですが・・・

また あるチェーン店では 無添加を謳っていましたが 実際に 出てくる物は 明らかに添加物を使ったのソーセージだったり・・・

疑問に思い メニューの表示をよく確認すると「店では一切の添加物は入れていません」っという表示

これは仕入れ以前に入っている添加物に関して 製造者は表示義務がない事を利用しています。 (キャリーオーバー)

キャリーオーバー

厳密には 「食品の原材料の製造又は加工の過程で使用され、その食品の製造過程では使用されない食品添加物で、最終食品に効果を発揮することができる量より明らかに少ない場合」と有りますが

受け取り方によって どうとでも判断できる微妙な基準。

どれにしても確かに形式上or条件付 知識の無さから来る無添加なのかもしれませんが まったく意味のない無添加表示だと思います。

  このページはF.B.ページ "A seed" さんの了解をいただき紹介させていただいています。

結局の所 「無添加」と言うよりも 「内容が健全かどうか?」が重要なはず。

極端な例ですが 添加物を使っていても 極力少なめに作った物と大量に使用した物も 表示上は同じという事。

本来は 食の安心安全を守り 健康的な食を提案する側として

お客様に「無添加」を謳っているはずなのに こうなって来ると 単なる商売の手法になっているようにしか思えません。

ちょっと残念です。

私たち 消費者側も 「無添加=安心」という風に思うのではなく 何が無添加なのか 裏を見て ちゃんと確認することが大事です。

残念ながら 表書きに「無添加」と書いてある物を選ぶだけでは 「売り手側の思うツボ」なのです

- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー  Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp

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