自然耕米
日本人は、耕すことを農の基本としてきました。
土地を耕すのは、土に酸素を供給することが必要だからです。
しかし、野生の植物は人間が土を加えなくてもたくましたく育っていますよね。
それは、稲だって同じなのです。
土を耕さないことで、稲は自らの根を太くして、硬い大地に根を張ります。
土のミネラルを貪欲に吸収しながら、根も茎も強く成長していくのです。
稲自体がじょうぶで抵抗力があるため、農薬を使う必要がありません。
また、水田に水を張っておくことで、お米にとって最高の環境をつくります。
その土壌にイトミミズが繁殖し、そこにプランクトン等の微生物が増殖する。
その微生物を餌として、おたまじゃくしや小魚類が増殖します。
そして、それらを餌にする野鳥が集まるといった食物連鎖による生態系が出来上がります。
化学肥料や農薬、除草剤を使わずとも、自然の生き物が雑草の発芽を抑えてくれるのです。
そして、害虫を食べてくれ、有機物を完全に分解した堆肥が栄養を与えてくれます。
このように、自然耕米は自然の生態系が育てた生命力に満ちたお米なのです。
有機栽培というと無農薬のイメージがありますが認可された21種類の農薬は使えます。
本来、自然の生態系で育つ作物は、人工的な肥料も農薬も必要としません。
だからこそ、栄養だけでなく生命体としてのエネルギーを人間は食することが出来るのです。
米は毎日食べる主食だからこそ、安全で栄養豊富なものを選びたいですね。
自然耕米を発芽させて食べるか、5分づきにして食べるのがお勧めです。
白米と半々に混ぜれば経済的です。
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