酵母エキスとか 〇〇エキスって?
よく原材料表示の所に書いて有る
○○エキス ビーフエキス チキンエキス 酵母エキス 野菜エキス等々
これらは いろいろな方法で抽出しています。
「熱水」で抽出したり 「酵素」で分解したり・・・
「加水分解」する物もあります。
「加水分解」というのは効率よく濃縮する為に 塩酸を利用して溶かし出す方法です。
最終的には水酸化ナトリウム等で中和するのですが・・・
そういった意味では 以前にも書いた「たん白加水分解物」と同じような物で 法律上は「食品添加物」ではありませんが 実質的には食品添加物と同等です。
また元になる原料は あまり品質の良い物は使われないようです。
例えば動物なら内臓の一部等 野菜なら「くず」として捨てる部分等々 普通 何らかの物を濃縮したらその分コストが掛かります。
でも このような商品はコストが掛けられない事が多いのですから出来るだけ安い原料から作らなければならないから当然と言えば当然で間違っても上質な食材から作られる事は有り得ません。
一見「○○エキス」と表示されていると熱水で抽出する自然な成分のように感じますが 結局は化学的な工程を経て作られる食品添加物の一種だと思って下さい。
写真は固形スープの素の原材料表示:この場合 調味料(アミノ酸等)とあるのは 化学調味料=グルタミン酸ナトリウム等の事(写真中のオレンジ下線部)
濃縮しているのでウッカリすると過剰に混入したり 加水分解した場合は 発がん性がある物質が混入する可能性は否定出来ません。
もちろん適切に処理されていれば 毒性は低いと考えられますが何事にもヒューマンエラーは付き物ですからリスクの1つとして知っておくべきだと思います。
純度で比べれば「化学調味料」よりも不純物が多いので一応食品扱いなのです。
ただ いつも言いますが 「○○エキスが危険だ!!」と言っているのではありません。
こういう成分がどういう風に出来ているかを知る事で場合によっては避けるという選択も出来ます。
知らなかったら 判断できませんよね。
また いやらしいと感じるのは 既存の商品で「化学調味料無添加」と表記している物に「タンパク加水分解物」に並んで
この「○○エキス」が多用されている事です。
結局 似たような成分が入っているのに「化学調味料」だけ悪者にして 消費者の判断を誤らせるようなやり方は僕は好みません。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
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