合成香料にご注意を
近年 合成香料入りの柔軟剤の普及で体調不良になる人や
生活排水が問題になっています。
・国民生活センターでは、柔軟剤の香りで具合が悪くなったという相談が、09年の5件から12年では48件へ急増。
・最近の柔軟剤は長時間匂いが続く強力タイプが増。
・「香りをもっと楽しみたい時は、使用量を増やして」などと書かれている物もあり余計に過剰に・・・
・ほとんどの製品の残留臭気指数が住宅地の工場排水並み。神奈川県調査
・香料入り柔軟剤は各社から販売され一昨年より1.5倍の売り上げ。
・香料の成分はアントラニル酸メチル、ジヒドロキシジメチル安息香酸メチルなど多種類の化学物質
・香料と言えども大量に吸い込めば人体に影響がある。特に乳児や幼児は影響を受け易いので注意
・母乳やその脂肪組織から検出されたケースも。
・特にムスク系は要注意。
以下 ムスクのお話
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1930年代に「ニトロムスク」という成分が開発されました。
この初期の合成ムスクは生分解性が低い上に発ガン性を伴い廃棄処理も困難を伴います。成分に含まれる HHCB AHTNが問題。
大阪市立環境科学研究所
http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/cmsfiles/contents/0000196/196021/r2011_29-36_.pdf
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このニトロムスクの発ガン性は濃厚に疑いながらも半世紀以上使用している所から「発がん性の判断」の難しさを考えさせられます。
日本では生産されていませんが輸入品に含まれている事が多いので注意。
2014-2-1 に紹介させていただいた記事の再掲です。
1980年代からは「多環系ムスク」という合成ムスクが出てきました。これは発ガン性はないとされますが分解しにくい(残留性が高い)です。近年は世界中の先進国で自粛傾向。
現在では生分解性の高い合成ムスク「大環状ムスク」が代替成分として使用されるようになりました。ニトロムスクより香りが弱い。
以上ですが 粗悪な輸入品では 安全性より価格が優先される事も多いので 知識として知っておいたほうが良いと思います。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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