怪しい国産ワインにいよいよメス[(適用は10~予定)から]
「国産ワイン=日本のブドウを使ったワイン」じゃないのは
ご存知でしょうか?
実は 濃縮果汁をドラム缶で海外から大量に輸入して作っています。
「気軽に飲めるテーブルワイン」とか「酸化防止剤無添加有機」というワインが数百円程度で量販店やスーパーで売られているのを見ますが 実は原料となる「ぶどう果汁」は大半が国産ではありません。
市販の野菜ジュースなどと同じで コストを抑えるため。 そのほとんどが「濃縮還元果汁」を使っています。
なぜこうなってしまうのか? これは ややこしいのですが
原料の産地が何であれ 国内で製造したワインだから。
(ただし輸入果汁使用の場合 表示は必要)
また上手いな・・っと思うのは
「各国から選び抜いたぶどう果汁を国内で醸造し 輸入ワインとブレンドする事で 日本人の味覚に合う高品質な味わいをお届けしています。」なんて書き方をしている。
もうワケが分かりません(苦笑)
しかし いよいよこのアヤフヤな表示基準にメスが入りました。
というのは・・・
平成27年10月に、国産ワインのブランド力を高めるために国産のブドウだけを使用し、国内で醸造されたワインのみを「日本ワイン」と表示できるようにするよう制定。
適用は 平成30年10月30日からなのでまだグレーゾーンです。
日本酒も 国産米を使って国内で醸造された清酒だけを「日本酒」とする方向へ・・・
政府のクールジャパン戦略の一環で、輸出時のブランド価値を高める為だそうです。
違反した場合の罰則も50万円以下の罰金や製造免許取り消し等になるそうです。
そもそも海外のワイン産地では「ワインには水さえも混ぜてはいけない」等 厳しい法律や基準があるのですが 日本にはそれが無いのです。
今まで純国産の高品質なワインを生産している真っ当なワイナリーは 輸入原料を使った国産ワインとの差別化に必死でした。
事情を知らない 安い輸入濃縮還元ブドウ果汁を使った物を 飲んだ消費者は「国産は安いけどマズイ」っという印象を持ってしまいかねません。(大手メーカーに 恨みは無いけど本当にマズイのだから仕方ない)
本当に純国産100%の原料の場合 ラベルに大きくアピールしているケースもあり 本来の国産生産者さん達の苦労が伺われます。
現在日本で販売される 国産ワインの99%以上は大手メーカー8社の製品です。
全体としては75%が輸入原料で 25%しか国産原料は使われていません。
その中でも 小規模ワイナリーが造る正当なワインはわずか0.6%と言われています。
あなたも0.6%の 本当の国産ワインを飲んでみませんか?
最近は純国産ワインは「日本ワイン」と表示されている事増えてきました♪
施行前ですが 日本ワイン増えてます。
a seed プロデューサー 現代自然派調理研究家 Jeff
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
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