美味しさの種類と大切な物《A seedさんより》
この項はフェイスブックpageのA seed記事の転載です。フェイスブックをやっていない方でも見られますので教えてあげてくださいね。また[+読者になる]を押してくだされば都度に配信されます。
【 美味しさの種類と 大切な物 】
人間の美味しさの感覚には 大きく分けて5種類くらい有ります。
他にも人それぞれ細かな物を探せばキリがありませんが大体こんな感じ。
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1、小さい頃食べたイメージから美味しい
これは 人それぞれに違うので それらを追求し
すべての人に対応するのは 企業や店ではまず難しいです。
(一般的にいう「お母さんの味」)
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2、高い物だから美味しい 高級食材や高級ワイン等
これは 実際には「消費者側のお財布の問題」にもなってきますので これもなかなか継続的に実現するのは厳しいかもしれません。
また高級品は美味しいというイメージの問題でも有ります。
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3、疲れているときの チョコ等 足りない栄養だから美味しい
汗を かいた後の濃い味の食べ物なんかもそうですね。
足りない物を食べた時に 美味しく感じる
これは そういう状況で無いと美味しさが再現出来ません。
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4、甘いもの脂っこい物だから美味しい 俗に言う 報酬系の旨味
人間は糖分や脂分が ずっと枯渇して来た為に無闇に美味しく思ってしまうのです。
これは 簡単で現代は 油はいくらでも安く手に入りますし
甘い物もいくらでも手に入ります。
精製してないものは比較的ブレーキが掛かりやすいそうですが精製 してあると余計にブレーキが掛からなくなる傾向があるそうです。
白砂糖が良くないというのもこの辺から出ている様です。
俗に言うジャンクフード等。
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5、必須アミノ酸だから美味しい 昔ながらの出汁等
必須アミノ酸とは体内で十分な量を合成出来ない為、
食事から摂取しなければならないアミノ酸
これは ちょっと3に似ています。
ただし 現代は化学調味料ばかりで ちゃんと作ろうとすると手間が掛る事から 作り手からは敬遠される事がホトンド・・・
昔ながらの作り方で作ると出汁やスープ等は自然に必須アミノ酸豊富な味になる。
何かと手作りで頑張って来た
ある意味 「究極のお母さんの味」
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以上ですが 不思議なのは他の動物には人間ほど多様化が見られない事。
魚が嫌いな猫や骨嫌いの犬とかは それほど見られない(苦笑)特に 1小さい頃の記憶や 2高級だから は人間特有ですね。
また 面白いのは 5番
小さい頃から お母さんが頑張って作ってくれた人は
5の「究極のお母さんの味」が 4と同じ 報酬系になるようです。
そして最終的に4番の報酬系よりも 5番の「究極のお母さんの味」の方を選ぶようになる事が多いようです。
逆に これをやって来ないと「お母さんの味」でも
ジャンクフードに負けます(^^;
これらの中で憂慮するのは 現代では4番のジャンク系食品が
とても多いこと。
本来 食べ手の健康や 提供する側の誠実さを考えれば
5の健康的な美味しさを追求するべきなのに
現代は価格優先で安易な4番ばかりを追求している事。
最近は結構な高級店でも美味しいスープや美味しい味噌汁等が
食べられなくなって来ていると感じます。
人は 様々な美味しさを感じられる味覚を持つのですから
ちゃんとした美味しさを大切にし 忘れないようにしたいです。
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a seedプロデューサー Jeff
元々臨床検査会社に勤めていた所から
健康的な食事に興味を持ち
現在は静岡県焼津市の会員制レストラン
a seedで食事と健康についての研究や
料理プロデュースをやらせて頂いております。
現代自然派調理研究室 -A seed- Jeff
https://www.facebook.com/jeffrielau
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