外食時の油に シリコーン のお話し
このお話は お店の方も 消費者の方も知らない人が多いので何度かお話させて頂いております。
一般的な外食産業で使用する一斗缶入りの食用油にはシリコーンが入っています。
これが入っていると例え油の中に水を落としても ほとんど油跳ねはありません。
それほど表面を覆う力が強くなり そのお陰で大量の揚げ物を投入しても静かな油面を保ってくれます。(フライヤーから油が溢れない)
なぜか家庭用の油では見かける事は無く 業務用にだけは ほとんど入っています。
しかしシリコーンが入っている事は 使う店側も知らない人も多く お客様にもホトンド知らされていません。
そして なぜ問題なのかと言うとシリコーン自体が 元々身体に合わない人 また食べ過ぎた場合 胃や体調の不調を訴えたりする人もいるからです。
外食で揚げ物を食べて調子が悪くなったりするのは酸化した油を使用されていた可能性もありますが シリコーンが原因である可能性も否定できないのです。
安全性については検査機関によって安全という意見と危険という意見とあります。
シリコーンはジメチルポリシロキサンとも言い 治療薬や検査薬にも使用されています。腸にガスがたまるような時に処方されたり 胃の検査等々に使用されます。
実際にそれらを摂取して具合が悪くなる人がいるわけですし
健康な人が積極的に摂るような物ではないと思います。
またシリコーン入りオイルを体内へ入れた時と通常のオイルを体内へ入れた時では 実際に身体の反応が違うケースが多々あるようです。
少量の油へ微量に添加しているだけでも強力に泡立ちを押さえる効果があるのに身体に対してまったく影響がないと考える方が不自然です。
例えば胃や腸内で 泡立ちが起きたりして腹痛等を起こす場合でもシリコーンが入っていればそういう反応はなくなる可能性大。
そのように シリコーンその物の危険性よりも それを添加した時の 人間の自然な本来の反応を誤魔化してしまうことの方が 長い目で見た時に怖いと思います。
現在 シリコーンは 油だけではなく様々なものに使用されています。
缶コーヒー
車のワックス(洗うだけでワックスが掛るタイプ)
お豆腐(製造時の大豆を搾った液体の煮沸時)
ジャム(製造時 煮詰める時にに添加)
舌触りを滑らかにする為にアイスクリームにも・・・
その他
あんこ・杏仁豆腐・枝豆豆腐・ゼリー類・玉子豆腐・茶碗蒸し・ゴマ豆腐・ピーナッツ豆腐・プリン類・羊羹・ワイン・煮豆・水産物・澱粉・発酵乳・充填豆腐・ジュース・焼酎やウイスキー(発酵後の蒸留時に使用)・マーガリン等々
法律上は残らないから表記不要と されている物もありますが、実際に検査してみると残留している事も多々有るようです。
福岡市で検査した結果が以下で公開されています。
参考URL 福岡市 保健環境研究所
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/25270/1/32-p078.pdf
上記を見ると 除去率は50%~100%まで幅が有りますね。
除去されている前提で表示が免除されているのに実際に 残っているケースが有るなんて・・・
これは現場の方を非難するのではなく、人の手が介在する事による 不可避の可能性の問題です。
加工度が高くなるほど どうしても避けられない問題なのです。
シリコーンのお陰で大量に作る事が可能になり その分私たちは安く買えるメリットもあります。
ですがデメリットもある事を我々消費者には知らされていません。
また表示されてさえいれば それを選択しないという手も有ります。売れなければ 使用されなくなっていくでしょう。
しかし現状は表示もない場合が多く 便利さだけが前面にあり 消費者にはメリットすら知らされず 見かけ上安く手に入るという事実だけで公平な情報の共有と言えるでしょうか?
知らない内に食べさせられている事
提供する側も無関心で提供してしまう事
そこが問題なのです。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
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彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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