甘味砂糖とブドウ糖と人工甘味料
表はスティックシュガーに換算した物です。
表 左側は 使用される甘味料として「砂糖」が多く10本を超えた辺りからは「ブドウ糖加糖液糖」や「人工甘味料」に代わっていく事が多いです。
今日は簡単に三つの甘味料について説明したいと思います。
[ 砂糖 ]
砂糖は 「しょ糖」から一旦「ブドウ糖」と「果糖」へ分解されてから吸収されます。(ブドウ糖に比べマイルド)
精製度合いにもよりますが 比較的マイルドで重たい甘味を感じる事が多いと思います。
ちなみに グラニュー糖などは砂糖の中でも軽めな甘さ。
砂糖は他の甘味料に比べ複雑な甘味を感じる事が多い。
砂糖 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/砂糖
[ 異性化糖 ]
異性化糖の代表である「ブドウ糖」は砂糖などに比べ 急激に吸収され血糖値に影響を与えます。
急激な血糖値の上昇は 細胞膜を傷つけたり老化促進物質を生み出たりし 糖尿病等の成人病の原因とも言われています。
一般には「ブドウ糖果糖液糖」という表示で見かける事が多いです。
また 「ブドウ糖果糖液糖」は「異性化糖」の一種で これらの原料は安価な「遺伝子組み換えコーンのシロップ」等が使用されている可能性が非常に高いです。
味覚上は 砂糖に比べ かなりすっきりとした甘さを感じます。
低温で甘味が増し 爽やかに感じます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/異性化糖
[ 人工甘味料 または合成甘味料 ]
「人工甘味料」についてはアスパルテーム サッカリン スクラロース等 様々な種類がありますが 砂糖に比べ大変に安価で製造できるそうで 近年砂糖やブドウ糖果糖液糖などに取って代わり普及して来ています。
普段から人工甘味料を大量に摂取していると 本当の糖分を摂取した時に、血糖値や血圧を調整するホルモンが分泌されなくなったりして身体の基本機能を混乱させたりします。
そして空腹感を感じさせ、甘いものを食べたくなる衝動を起こさせるらしく 砂糖などの甘味料より人工甘味料の方が太りやすいとの研究結果も発表され たとえ太らなかったとしても、糖尿病や心疾患、脳卒中を発症する危険は大幅に高まると指摘する研究者も多いです。
味覚上は 甘さを感じますが 他の甘味料に比べ不自然な甘さを感じます。
余談ですが米国ではかなり早いうちから人工甘味料が普及したにも関わらず 日本では美味しくないとして なかなか普及しなかったそうです。
合成甘味料 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/人工甘味料#.E5.90.88.E6.88.90.E7.94.98.E5.91.B3.E6.96.99
2014-08-07に紹介させていただいた記事の再掲です。
まとめ
人間にとって 基本的に甘いものというのは 大昔から なかなか手に入らない 一生に何度も経験できないくらいの大変貴重な栄養源でした。
だから甘いものは無制限に取り込んでも良いという風に人間の本能にはインプットされています。
それが ここ数十年で先進国では大量に食べられる
ある意味幸せな時代になり 比較的貴重な砂糖に変わり、安価な「ブドウ糖加糖液糖」などが作られるようになり
今度は食べ過ぎる事が問題になり
更に安価な「人工甘味料」が開発され現在も大量に消費されていますが
結局の所 食べ過ぎる事が問題であって 全体の摂取量を素直に減らす事が一番良いと思われます。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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