「魚の養殖」が増えるほど、天然魚が減る矛盾
「魚の養殖」が増えるほど、天然魚が減る矛盾 これは、おかしい!!
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現役漁師さんに取材しました。
日経新聞さん 2015/3/3 6:30 より 抜粋
若者の魚離れが進んでいるといっても、日本の食卓に魚は欠かせない。
魚は貴重な天然資源であり、養殖を増やせば資源確保にもプラスになると、
多くの人は信じている。
しかし、『ファーマゲドン』の著者、フィリップ・リンベリー氏は、養殖魚が増えれば増えるほど、天然魚が乱獲され、海洋汚染も進むと指摘する。
リンベリー氏は、農業の工業化が環境破壊、貧困の拡大、食料難、健康への悪影響を引き起こし、このまま放置すればファーマゲドン、
つまりファーム(工業型農業)によって世界は大きな危機(ハルマゲドン)にさらされると警鐘を鳴らす。
一見、良いことずくめに思える養殖漁業の落とし穴とは何か。
了解をいただき2015-12-17にF.B.pageから紹介した記事の再掲です。
リンベリー氏の主張に耳を傾けてみよう。
トラウトやサーモンのような養殖魚を1トン生産するのに、小魚を3トンから5トン必要とする。しかし天然魚は、枯渇の危機に瀕している。
(中略)世界で水揚げされる魚の23パーセントは浮魚(海面近くを群れで回遊する小魚)で、
それらは養殖魚の餌や魚油になる。言い換えれば、 世界の漁獲高の約5分の1が、ほかの魚の餌として浪費されていることになる。
(『ファーマゲドン』より抜粋)
養殖魚の餌として大量に天然魚を獲って与えているので、
養殖は天然資源の保護とは逆に浪費につながる、という。
そしてこの先、養殖魚の生産がいまの勢いで増えていった場合、
天然魚を養殖魚の餌にする現在のやり方は、持続不可能な生産手法と言わざるを得ない。
養殖魚が増えるほど、天然魚の減少が加速するのは明らかだ。
養殖漁業が天然魚に悪影響を及ぼすとしても、
養殖魚が天然魚と同じくらいおいしく、健康に良いのであれば、案ずる必要はない。しかし、残念ながらそうではなかった。
養殖のサーモンやトラウトは、天然のものより脂肪が多い。
米国農務省の調査によると、養殖されたアトランティック・サーモンは、
天然ものの2倍の脂肪を含み、養殖のニジマスは天然ものと タンパク質量はほぼ同じだが、脂肪の量は最大で79パーセント多かった。
養殖魚に含まれる化学物質を調査し、2004年にはその含有量が懸念されるレベルに達していると、大々的な警告を発した。
彼のチームは、世界中の2トン以上の養殖魚と天然魚を分析し、養殖魚は化学物質の濃度が「明らかに高い」ことを発見した。
その結論には愕然とさせられる。「養殖のアトランティック・サーモンの摂取は、有益な栄養効果を上回る有害なリスクを伴う」
(『ファーマゲドン』より)
養殖の魚が 危険なのは、もう言うまでもない。 まず餌がダメ!!地元の漁師さんも食べない。
私の親しい知り合いの天然物専門の漁師さんに 質問しました。
まず 養殖の魚を扱う業者さんであって 漁師さんという名を、養殖の方には使ってほしくないと厳しい意見をいってました。
本当に天然物を扱う漁師さんは、大変です。 一人で船を操縦して 魚を獲る・・・たまに事故の報告があるが、ほとんど死亡事故である。
この意見で 概要がわかります。
なるおど 養殖の魚が たくさんとれると たまに天然物の値段に影響することがある。
エビなどは、良い例であるそうだ。 養殖と天然の味の違いについて 理解している消費者は、以外と少ないのかもしれない。
もちろんこの漁師さんは、いつも天然物を食べているので 養殖の魚は、食べません。
私からしたら 味が、まったく違います。 煮付けなどしたら よくわかります。
お魚が、一番美味しいのは、皮とその境の身です。 内臓も違います。
養殖の良さは、値段が、均一なこと、天候、時期に左右されない。 天然物は、12月には、自然と値が上がる。 根が下がるのは、2月頃である。
ご参考になれば 幸いです。
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆作家 坂根龍我さんの作品を主に waca-jhi's diary
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