料理は 音楽と似ている
良い素材を探すことが大切。
良くない素材を誤魔化す事は出来ても 良い物は出来ない。
S/N比の良い素材は料理も簡単♪
今日はちょっと違う視点で・・・
料理も音楽もS /N比がポイントです。
音楽的に言えばS/N比はサウンド(シグナル)とノイズです。
出来るだけ良い音で 雑音は少なく録音出来れば一番理想ですが
実際にはとても難しい事。
良い音で良い演奏でも 雑音が多ければNGですし・・・
雑音が少なくて 良い音であっても演奏がダメならNGなのです。
2015-09-12に紹介させていただいた記事の再掲です。
そこそこの録音で雑音の加減が微妙な事が有るんですが そういう時は もったいないけど 時間が有れば 録音し直す方が絶対良いのです。
無理してギリギリまで 雑音を削ると 結局良い音まで犠牲になってしまいますから・・・
料理の場合で言えば 旨み と 灰汁やクセ等のマイナス面だったりします。
特に一般的な加工食品は 出来るだけ安く作るために あまり良い素材が使えないので 元々旨みが少ない物を使う事が多い。
そして殺菌消毒に関しては食中毒等の事故があってはいけないので しっかりやる。
だからマイナス面も無くなるけど旨みも減る・・・
そこで必要な旨みを補うために添加物を多用する。
出来上がった物は 当然素材からは かけ離れた物になってしまう。
そしてそれがデフォルトになっている人に本来の素材の味を味わってもらうと 「おお!?これはなに?」っという風に感じることも多いのです。
本来なら 出来るだけ良い素材を手に入れることが最善なのです。良い素材は 元から 旨みも多くマイナス面も少ないからです。
良い素材を使うとお料理が楽な理由はそこにあります。
良い素材なら・・・
単に 塩だけで切って焼くだけでも美味しいのに 逆に良い素材を使わないとドンドン加工する手間が増えて「お料理は大変なのだ」と思ってしまいます。
では良い素材を手に入れるにはどうしたら良いか?
現代では 方法はいろいろ有るでしょう。
ネットで情報を集めるのも1つですし、実際に地元の農家さんを訪ね歩くのも有りです。
ただ ここで重要なのは 美味しいとは何なのか?
この基準がハッキリしていないと 常にあやふやな情報に振り回されてしまいます。
では「美味しい」の基準とは何か?ですが 残念ながら こればかりは経験を重ねるしか方法はありません。
強いて言うなら経験値を上げることです。
例えば 常に方向性の違う店で素材を手に入れてみる等も重要です。
近いから便利だからという理由で 近所のいつもスーパーだけで買い物してませんか?
いつも同じ店で似たような物ですと比べようがありません。たまには気分を変えて違うお店で買うのも良いと思います(もちろん農家さんへ直行も有りです)。
沢山食べているウチに あ!この方が美味しいとか あっちの方が美味しい!っとなってくれば しめたものです。
っという事で・・・
最初から旨みの少ない物を美味しくするのは難しい。
出来るだけ良い素材を手に入れる。
少しでもS/N比の良い素材を手に入れれば それだけお料理は簡単になる っというお話でした。
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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