動物性脂肪の融点
実際に何度くらいで溶け出すのか
以下は 僕自身が放射温度計で実際に計ってみたデータです。
2014-12-19に紹介させていただいた記事の再掲です。
動物性脂肪の融点(溶け出す温度)
鶏 大よそ28度~32度
豚 大よそ25度~40度
馬 大よそ30度~43度
牛 大よそ32度~50度
羊 大よそ42度~45度
バター大よそ28度~35度
良質で高級な肉ほど低い温度で解ける傾向があります。
(低温で溶けるので 舌触りが滑らかに感じる)
全体として低温で溶けるのは オレイン酸等の低温で溶ける脂肪酸比率が高い(オレイン酸の融点は16.3度)。
一般的に牛や豚にはオレイン酸が40~50%近く含まれています。
それが食感を変えて美味しくさせる理由のひとつでもあります。
成分としてオレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸
ミリスチン酸、リノール酸、α-リノレン酸 パルミトレイン酸等が複雑に絡み合って構成しています。
また「どんな油なら大丈夫ですか?」っという人が多いですが どの油なら大丈夫という事ではなくて
・動物性、魚介類、植物性等の油をバランスよく摂る事
・油は摂取過多になりやすいので 油を摂り過ぎない事
この2つが重要です。
どんな油にも一長一短があり「これさえ使えば大丈夫!」などという都合の良い便利な物は存在しません。
万物すべての物はバランスで成り立っています。
あと個人的には・・・
あまり精製した油よりも 加工度合いの低い物の方がマシと考えます。
理由は 精製した物は味覚上 異常に軽く感じ 過剰摂取に気付きにくいからです。
また現在 販売されているサラダ油等の大半は遺伝子組み換え作物から作り出された製品です。
非遺伝子組み換えで 圧搾抽出で作られた物なら
最低限度として使用したい物ですが 何より極力使わないくらいでちょうど良いので
お肉を焼く時は 特にサラダ油等に頼らず肉の脂を利用する等が良いでしょう。
油の種類や成分 構成等まで
お話すると長くなるので 今日はこの辺で・・・
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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