ヨーグルトの効果は懐疑的?
「ヨーグルトは胃腸に良い!」「お通じの為にもヨーグルト!」
っという方は多いかもしれませんが案外効果は薄いようです。
米ワシントン大学のネイザン・マクナルティ教授らが
ヨーグルトが どのくらい効果が有るかを研究しました。方法はマウスと人間と両方で実験。
マウスは無菌マウスを使い人間は女性の一卵性の双子を7組の片方にヨーグルトを一日二回食べさせて もう片方は一切食べないように指示。
それを7週間継続 前後に 糞便から腸内細菌等を研究しました。
結果 マウスでは 多少影響が見られたが、人間ではホトンド差が認められなかったそうです。
ヨーグルトの種類については 一応 プロバイオティクス ヨーグルト 具体的には ビフィズス菌 デルブリュッキ菌 ブルガリアヨーグルト系の乳酸菌 カスピ海ヨーグルト系乳酸菌 高温性連鎖球菌等々。
結局の所 100種類 100兆個以上の細菌がいるところに
10億程度の乳酸菌を放り込んでも 大勢に影響しないのでは?っという見方が有力。
もしかしたら 長期間 毎日もっと大量に食べれば 効果が出るかもしれません。
尚 上記 実験では効果が認められなかったですが この実験 サンプル数が少ないので まだ研究の余地はあると思います。
2015-06-03に紹介させていただいた記事の再掲です。
今まで ヨーグルトメーカーのすり込みがあまりにも凄すぎてしまって いかにもヨーグルトには それなりの効果効能が有ると思わされてきた事が一番大きいと思います。
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まったく効果が無いとは言わないけれど思ったほど効果は期待できない。
また効果があったとしても ヨーグルトの成分よりも含まれる水分等他の要因が良い影響を与えただけかもしれず 一概にヨーグルトの効果があるとは言い切れない事が多いのです。
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また最近は「生きて腸まで届く」というのを売りにしているメーカーもありますが 実は「死んでいても良いらしい」という事が分かって来ています。
生きて腸まで届いても それ自身が増える事は無く 消化の過程で殺菌されてしまうくらい。 だから死んだ菌で良いのです。
生きたまま届かせるために莫大な予算を掛けているメーカーには残念ですが 本来生きて届いて増殖するなら ヨーグルトを毎日食べる必要性もありません。
死んだ菌でも 免疫に関する活動がより活性化するのでそれで十分だという事らしいです。
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また 今まで効果が有ったという研究結果はヨーグルトメーカーが研究資金を提供して大学等の研究機関に依頼したものばかりで第三者機関が検証した物が少ない。
今回の研究もダノン社が いくらか出資していたらしいけれど 思惑通りの結果が出なかった所が面白いと言えば面白い。
資金提供しているメーカーに都合の良い結果を多少強引でも導き出す事も多いのです。
先日も千葉大学でデータを捏造していたりしますので
我々も1つの結果を鵜呑みにするのではなく 様々な研究結果を 総合的に見て判断していかなければなりません。
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降圧剤データ操作 千葉大でもデータ操作か 大学側に関与の可能性
>研究には、ディオバンを販売する製薬会社「ノバルティスファーマ」の社員(退職)が所属を隠してかかわっていたが、千葉大側は「(元社員に)データは触らせていない」としており、大学の関係者が関与した可能性が高い。
http://matome.naver.jp/odai/2137524165663153201
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何事も効果効能を求められる医薬品とは違う「食品」のヨーグルトに過剰に期待し過ぎる所が問題なんでしょうね。
文献 その1
http://stm.sciencemag.org/content/3/106/106ra106
文献 その2
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/22030749
- a seed 現代自然派調理研究家&プロデューサー Jeff -
元々臨床検査会社に勤めていた所から健康的な食事に
興味を持ち、現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や料理プロデュースをやらせて頂いております。
https://www.facebook.com/aseed.jp
過去記事は目次代わりにpinterestに貼ってありますので、いつでもご覧ください。
彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品などは waca-jhi's diary
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